GRUB(ブートローダー)の破損:原因と修復方法

Linux が正常に起動しない場合、その原因のひとつとして GRUB(ブートローダー)の破損が考えられます。 GRUB に問題があると、grub rescue で停止したり、黒画面のままになったり、 OS がまったく起動しなくなることがあります。

この記事では、GRUB が壊れたときによくある症状、主な原因、 そして Live USB を使って修復する基本的な方法を解説します。


1. GRUB が破損するとどのような症状が出る?

  • 起動時に grub rescue だけが表示される
  • 「no such partition」などのエラーが表示される
  • Linux が起動せず、黒画面のまま止まる
  • アップデート後に突然起動できなくなる

このような症状が出ている場合、GRUB 本体、または起動に関連するパーティションが 破損している可能性があります。


2. よくある原因

  • システムアップデートの途中で中断された
  • ディスクのパーティション構成を変更した
  • Windows と Linux のデュアルブート環境で起動情報が上書きされた
  • EFI パーティションまたは /boot パーティションが破損した
  • ディスク障害によって起動ファイルが失われた

特に、パーティションの調整、OS の再インストール、カーネル更新のあとには、 この種の問題が発生しやすくなります。


3. まずは Live USB で起動する

システムが正常に起動しない場合、もっとも安全な方法は Linux の Live USB でパソコンを起動することです。 起動後にターミナルを開き、まずはパーティションの状態を確認しましょう。

lsblk -f

Linux のルートパーティションと EFI パーティションが それぞれどのデバイスかを確認してください。


4. システムをマウントして GRUB を修復する

以下は一般的な修復手順の例です。デバイス名は環境に合わせて読み替えてください。

sudo mount /dev/sda2 /mnt
sudo mount /dev/sda1 /mnt/boot/efi   # UEFI 環境のみ必要

sudo mount --bind /dev /mnt/dev
sudo mount --bind /proc /mnt/proc
sudo mount --bind /sys /mnt/sys

sudo chroot /mnt

chroot に入ったら、GRUB を再インストールします。

grub-install /dev/sda

UEFI 環境では、以下のような形式を使う場合もあります。

grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=GRUB

その後、起動設定を再生成します。

update-grub

完了したら終了して再起動します。

exit
sudo reboot

5. update-grub が使えない場合

Fedora などのディストリビューションでは、 grub2-mkconfig を使う必要がある場合があります。 たとえば次のように実行します。

grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg

UEFI 環境では出力先のパスが異なることがあるため、 使用しているディストリビューションに合わせて確認してください。


まとめ

GRUB の破損は、Linux が起動しなくなる原因として非常によくあるもののひとつです。 問題が起きても、すぐに OS を再インストールする必要はありません。 多くの場合、次の順番で復旧を試せます。

  • Live USB で起動する
  • Linux パーティションと EFI パーティションを確認する
  • システムをマウントして chroot に入る
  • GRUB を再インストールする
  • 起動設定を再生成する

ディスク自体に深刻な故障がなければ、多くのケースで 上記の手順によって起動を復旧できます。

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